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『シノビガミ』を遊ぶ【はじめてのTRPG】

『シノビガミ』とは?

『シノビガミ』とは冒険企画局発行のTRPGであり、忍者になってPL同士のバトルや駆け引きを楽しめます。

プレイヤーは好きな流派を選んで「シノビ」となり、情報を集めたり戦闘を行ったりします。ファンの間では「ビガミ」などという略称で呼ばれることもあります。舞台は現代日本であったり、戦国時代であったりとかなりフレキシブルに対応できます。ニンジャはどこにでもいる。なぜならニンジャだからだ。

PL同士が戦う「対立型」、逆に全員協力する「協力型」、セッションがある程度進まないと「対立型」なのか「協力型」なのか判別できない(もしくはPLの判断でどちらにでもできる)「特殊型」など、この『シノビガミ』ひとつで様々なバリエーションのゲームができます。もちろん他のシステムでもやろうと思えばできなくはないのですが(それこそ遊び方は自由なTRPGなので)、『シノビガミ』はこのような「PLが対立しうる状況」を演出するならシステム上のバランスがかなりよい方であると言えます。

『シノビガミ』は冒険企画局の「サイコロ・フィクション」シリーズのひとつであり、同社の『インセイン』や『マギカロギア』等のシステムとルールを一部共有しており、これらのシステムを遊んだことがある方ならば容易にルールを理解することができるでしょう。そうでなくとも、「サイコロ・フィクション」シリーズのルールは「シーン」の概念さえ理解してしまえばあとはかなりシステマティックにことを運ぶことができるシンプルさが魅力です。

大枠さえそれっぽくなっていれば、無茶な設定をシナリオに持ち込んでもなんとかなって”しまう”恐ろしいシステムです。

ルールブックは何を買えばいいの?

今から買うのに断然おすすめなのが「基本ルールブック 改訂版」です。最低限のルールが載っている新書サイズのルールブックもありますが、これまでたくさん出版されてきたルールブックおよびサプリの内容を一冊で網羅している「基本ルールブック 改訂版」の方がコスパ的にも優れていますし、参照性も段違いに優れています。基本ルールブックにはほとんど同じ内容の「基本ルールブック」改訂版があります。基本ルールブックからのルールの変更点はシノビガミの公式HPからも確認できるので、改定前のルールブックしか持っていない方と遊ぶときはこれらを見てどのルールを採用するかすり合わせしておくとスムーズでしょう。

▲基本ルールブックよりはお安くお手軽ではあるので、どうしても基本ルールブックから買うのに抵抗がある方は一応。こちらにしかついていないリプレイは結構面白いので、読み物として興味があるかたはおすすめです。

初心者におすすめの遊び方

最初はサンプルキャラクターを使用するのがおすすめです。シノビガミのサンプルキャラクターは普通にそれなりの性能をしているので安心して使えます。ひとまずサンプルキャラクターを動かしてみてルールをつかみましょう。もしあなたが、「スキルのテキストを読むのは苦じゃないよ」という人ならば、忍法の組み合わせ(コンボ)を考えるのが楽しいシステムでもあるので、いろいろ試してみるとよいでしょう。

自分でビルドをする場合おすすめなのは「間合い2以上」の攻撃手段を用意しておくことです。プロットの読みに慣れてきたり、間合いの狭さをカバーできるようなコンボを考えられるようになってきたら間合いの狭い攻撃をメインウエポンとする構成にチャレンジしてもいいと思います。

ここからは少し難しい話になるので好きな方だけ読んでください。

シノビガミの戦闘は6マスの中から各キャラ1マスを選択し、そこから間合いの数だけ隣接したマスの上にいるキャラを狙うことができます。

間合いが1マス以下だと6マスのうち多くても3マスしか狙えず、半分以上のマスが安置になってしまいますが、2マスあれば最大5マスを範囲に取れ、安置は1/6しかないことになります。ただし、シノビガミのマス選択(プロット)は数字の大きいマスにいるほどファンブルしやすくなり、逆に小さなマスにいるほどコストの重い技(要は強い技)が使えなくなります。

間合い2あるキャラクターが中央付近に陣取ってしまうなら、相手は「ファンブルしやすくなるor自分のやりたい強い技が使えなくなる代わりに間合いの外に逃げる」か「自分のやりたいことをやる代わりに相手の射程圏内に入る」という二択から選ぶしかありません。ここで間合い1以下しかない相手ならば、「自分のやりたいことを楽にやりつつ相手の間合いの外にも逃げる」という選択肢が取りやすくなっていくので、その違いは明白でしょう。

ひとつ一緒に遊ぶメンバーと確認しておくべきなのは「対人ゲームが苦手なメンツがいないか」「協力型をつまらなく感じるメンツがいないか」などでしょうか。

シノビガミはなまじっか様々なスタイルで遊べるシステムがゆえに、シナリオもいろんなスタイルのものがあります。ですが世の中には「激辛ラーメンの存在を否定するわけではないけど私は食べられない」という人がいるようにどうしようもない好みの問題があります。セッションが始まってみたらいまいち乗り切れてない人がいるという悲しみを避けるためにも、対立型シナリオをやるなら対人ゲームを楽しめる人を、協力型シナリオをやるならその通りかどうか確認しておくべきでしょう。

「対立型シナリオ」をやるか、「協力型シナリオを」やるか、「どっちに転がる可能性のある特殊型シナリオ」をやるか、セッションの前にPL・GM間で公開して問題がないか全員に確認を取っておきましょう

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